ケアワーカー
足達 康子
YASUKO ADACHI
入社13年目
いいことも悪いことも自由に言える雰囲気づくりが今の私の仕事ですね。
ご入居されている方々を見ると「かわいいなぁ」って思うんです。
メリィハウス西風新都には400人もの入居者の方がおられて、それだけいれば楽しい方、そっけない方、本当にいろんな方がいらっしゃいます。その中でも優しいご入居者の方とお話できるとすごく楽しい気持ちになります。みなさんの「私、若い頃はこうだったんよ」「ああだったんよ」といった昔話を聞いていると、私は自分のおばあちゃんのことを思い出すんです。最近はそういう方たちを見ると「かわいいなぁ」と思うようになってきて。目上の人にかわいいっていうのは失礼かもしれないけど、それは私が経験を積んできたせいかも。今でも介助を終えて部屋を出るとき「ありがとう、また明日ね」って言われたら嬉しいですよ。
入居者の方に起こった変化はすべてメモして持ち歩く。
出社時間の30分前には必ず行くようにしています。そこで何をするかというと申し送りや情報収集。特に前日が休みだと入居者の方には必ずなんらかの変化が起こっているはずで、それを全部頭に入れてフロアに出ないと気持ちが落ち着かないんです。ギリギリに職場に行って何も情報を仕入れず、「え、そうだったん!?」「そんなことがあったん!?」ってなるのが性格的にイヤなんです。だから最低でも30分前に行って、前日の報告を読んで、「これは覚えておかなければいけない」というものは全部メモして、それをズボンのポケットに入れて持ち歩いています。メモ用紙は100均で買った安いものですけどね(笑)。
この仕事に向いているのは「観察力のある人」。
この仕事に向いているのは「観察力のある人」だと思います。私の担当している階は介護度の軽い方が多いんですけど、たとえば介護度の重たいたちは、介助の必要があるので普通にしていてもいろんなことが目に付きます。だけど介護度が軽い人たちはある程度自立されているので、こちらが介入する機会が少なくて。そうなると夏なのに30度の暖房を付けていたり、冬なのに窓が開けっぱなしということが起きるんです。そういうときは「夏なのに熱そうな表情で部屋から出て来られた……なにかおかしいな」と推理を働かせることが必要になります。私自身も入居者さんのちょっとした変化に気付けるよう、観察力に磨きをかけていきたいと思います。